ジョーン・フォンテイン記念館 Joan Fontaine Memorial Museum

東京生まれのハリウッド女優ジョーン・フォンテインの自称世界一のファンである叙穏が,ジョーンの映画や人生について語ります。年中無休,24時間開館中

B級映画時代・R・K・O映画「Blond Cheat」に主演

 ジョーン・フォンテインは,まだ駆け出しの頃,舞台出演中に名プロデューサーのジェシー・L・ラスキーにスカウトされ,契約を結びます。洒落た映画を作るラスキーに見出されたことを喜んだのも束の間,彼はその契約をすぐR・K・Oに売却してしまいます。「偽装の女」(1937年)で共演した大女優キャサリン・ヘップバーンが,端役だったジョーンに目をかけて,R・K・Oの上層部に彼女をB級映画の主役に使うよう,掛け合ってくれますが,なかなかヒット作には恵まれませんでした。ジョーンにとって不遇の時期が続きます。

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「Blond Cheat」(1938年)はジョーン・フォンテインB級映画時代の作品。ショーガール,ジュリーを演じ,ワンシーンだけですが,シックな踊りを披露しています(歌声は吹き替え)。「踊る騎士」(1937年)でアステアとのダンス共演がこきおろされ,致命的となった後の本作では,彼女が華麗なダンサーであることを証明しています。

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映画「Blond Cheat」(1938年)より 左はオラフ・ヒッテン。

映画「Blond Cheat」からジョーン・フォンテインのポート2枚。娘の婚約をひそかに反対する父親が,娘とその婚約者の中を裂く為に雇ったショーガール,ジュリー役。コケティッシュな雰囲気で登場します。左はファーコートを着た状態。右はファーコートを脱いだ状態。同時期の作品「ガンガ・ディン」(1939年)に髪型が酷似していて,混同しがちです。

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映画「Blond Cheat」あらすじ

ローン会社に勤めるマイケル(デリック・デ・マーニー)は,ある男(オラフ・ヒッテン)に高価なイヤリングを担保に金を貸す。そのイヤリングは一緒に来たジュリー(ジョーン・フォンテイン)の耳から外すことが出来ず,男はマイケルにイヤリングごとジュリーを託して姿を消してしまう。高価なイヤリングと共に彼女を守らねばならなくなったマイケルは…。