映画「レベッカ」フォト・ストーリー
有閑マダム,ヴァン・ホッパー夫人の話し相手兼小間使いだった「私」は,モンテカルロで英国紳士マキシム・デ・ウィンターと出会い,恋に落ちる。時折彼が見せる苦悩の影に不安を抱く「私」。彼には誰にも言えない過去があった…。
ヴァン・ホッパー夫人(フローレンス・ベイツ)に結婚の報告をするマキシム(ローレンス・オリヴィエ)と「私」(ジョーン・フォンテイン)。後に夫人から大家の奥様になるのがどういう事か分かっていないと言われ,傷付く「私」。
ダフネ・デュ・モーリアの原作「レベッカ」を初めて読んだのは,19歳の頃でした。21歳のヒロイン「私」が,自分の不甲斐なさから,「36歳位なら良かった」と言うと,マキシムが「君は36のおばあさんではない」と言う箇所があり,”36歳でもうおばあさん!?”と驚きました。今では私も,KYなヴァン・ホッパー夫人の気持ちが分からなくもない年になりました。
デ・ウィンター家所有の壮大なマンダレー館を取り仕切る,ダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン)。ダンヴァース夫人は,マキシムの亡き妻レベッカがデ・ウィンター家に嫁いだ際,共にやって来たレベッカお抱えの使用人だった。
女主人に対するダンヴァース夫人の狂信的な『レベッカ愛』は,ある種私の『ジョーン・フォンテイン愛』に通じるものがある!?
マンダレーで仮装舞踏会を盛大に催すことになり,ドレスのデザインに悩む「私」(ジョーン・フォンテーン)。ダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン)のアドバイスで,デ・ウィンター家の先祖の肖像画と同じドレスにするが…。
つづく